
「送るほど嫌われるLINE」から「送るほど愛されるLINE」へ
:AI×データで『反応が返ってくる』チャット体験とは
多くの企業が活用する「LINE公式アカウント」。しかし実態は「送るだけ」で顧客に無視され、むしろ距離を広げてしまっているケースが少なくありません。本セッションでは「LINE公式アカウント」の惰性運用から脱却するための考え方と手法を議論します。ホテラバ社の実例を交えながら、AI×データを駆使した「リアクティブマーケティング」によって“反応が返ってくる体験”をいかに実現するかを提示します。本セッションをご覧になった皆さまが、次の日からでも取り組める具体的なアクションを持ち帰れる実践的な内容となっております。
※本セミナーは、インプレス社主催「ネット担当者フォーラム2025秋」にて開催された内容を録画したものです。
岡田 英幸氏 株式会社ホテラバ 代表取締役社長
モバイルインターネットの広告代理店で営業を経験した後、株式会社ホテラバの前身であるアパレル・カラーコンタクトレンズの通販企業にて、商品企画・WEBマーケティング・SNS運用に従事。2021年、カラーコンタクト事業の分社化に伴い、株式会社ホテラバ代表取締役社長に就任。
猪股 唯耶 株式会社クレッシェンド・ラボ カントリーマネージャー
学生インターンシップ斡旋企業にて約3年半営業職として従事。その後アプリ市場データを提供する米国系スタートアップのdata.ai(旧App Annie)にて約3年間セールス職に従事。 2022年8月、台湾系スタートアップのクレッシェンドラボにてセールスディレクターとして入社。その後2024年より日本支社長に就任。現在に至る。
送るほど嫌われる?ホテラバ社長が語る「あえて送らない」LINE戦略と、AIが実現する究極の接客
「LINE公式アカウントのブロック率が下がらない…」「配信数を増やしても、売上が伸び悩んでいる…」
そんなEC担当者の悩みを吹き飛ばすセッションが「ネットショップ担当者フォーラム 2025 秋」で行われました。登壇したのは、カラコン通販で圧倒的な認知を誇る「ホテラバ(株式会社ホテラバ)」の岡田社長と、台湾発のAIテック企業「クレッシェンドラボ」。
動画の中で繰り広げられたのは、「定石を覆す」驚きの会話でした。
「買ったばかりの人に、また営業メールを送っていませんか?」
セッション冒頭、多くの企業が陥りがちな「一斉配信」について、岡田社長はズバリ切り込みます。
ホテラバ 岡田氏: 「例えば昨日、店舗で洋服を買ったばかりだとします。その翌日に店員さんから『新作出ました!買ってください!』って電話が来たらどう思います? 普通、『いや、昨日買ったし…』ってウザがられますよね。でも、LINEだとみんな平気でそれをやっちゃうんです」
モデレーター: 「確かに…!『友だち全員に送らなきゃ損』だと思ってしまいがちです」
ホテラバ 岡田氏: 「だからウチは『除外』するんです。直近で買ってくれた人、登録したばかりの人には、あえてセール情報を送らない。これを徹底するだけで、ブロック率は劇的に下がります」
この「送らない勇気(除外セグメント)」こそが、ホテラバが開封率70%増・LINE経由収益30%増を叩き出した秘密だったのです。
「いつ送るか」も「何を話すか」も、AIが全部知っている
後半では、この「気遣い」を人力ではなくAIで自動化する未来が提示されました。クレッシェンドラボの猪股が紹介したソリューションは、まさに「専属コンシェルジュ」の領域です。
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「いつ開封されるか?」をAIが察知:ユーザーごとに過去の開封時間を学習し、「この人は朝9時」「あの人は夜22時」と、一人ひとりが最も反応しやすいタイミングでメッセージを自動配信。
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チャットで完結するショッピング:生成AIを活用したデモでは、「40代です。乾燥肌におすすめの商品は?」とLINEで話しかけるだけで、AIが商品カタログから最適なクリームを提案。まるで実店舗のカリスマ店員のような接客が、24時間自動で行われる様子が紹介された。*本機能は今後公開されるものです。
まとめ:LINEは「広告」から「接客」へ
「送るほど嫌われるLINE」から「送るほど愛されるLINE」へ。 本動画は、単なるツールの使い方だけでなく、「顧客が本当に求めている距離感」をデータとAIでどう構築するか、その答え合わせができる貴重な内容となっています。
「うちは送りすぎていたかも…」とドキッとした方は、ぜひ本編でその具体的な設定方法とAI活用の最前線をご確認ください。
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